ディーゼル車は環境に悪いのでしょうか

NOxを減らす触媒は、硫黄が天敵。北海油田の油は硫黄分が少ないので、ヨーロッパでは問題ないけど、中近東の石油がメインの日本では硫黄を減らすのにコストがかかる。

だが、

いまだに日本の軽油は「質が悪い」「硫黄分が多い」と思っておられる方が多いことに驚きます。
(中略)
日本が輸入している原油は北海原油に比べると硫黄分が多く、このことが「日本の軽油は硫黄分が多い」といまだに思われていることの原因の一つと思われます。しかし、脱硫装置等への2500億円にも及ぶ投資の結果、先にも述べたように日本の石油会社は軽油・ガソリンのサルファーフリー化を世界に先駆けて達成しました。

ということで、

世の中では「ガソリンエンジンはクリーンで、ディーゼルエンジンはダーティだ」という図式ができあがっているみたいですが、現実にそのようです。けれども、その原因は、開発への力の入れ方の差ではないかと思います。つまり、乗用車に多く使われてきたガソリンエンジンには多くの力を注いで排ガス対策をし、ディーゼルエンジンはそれを疎かにしてきただけだと思います。