一夫多妻
今週のサンデーでは獣医マンガワイルドライフが驚天動地の展開に。
ポイントをまとめると
- 主人公にヒロイン2人がW告白
- ヒロインの友人「一夫多妻でおk」「動物界では普通」
- 子どもができても交代で面倒見られてイイ
高校の世界史の教師が話していた、イスラムの一夫多妻制が、社会的な経済・福祉制度であるという論を思い出した。
- 財産のある男Aは、年上の妻Bと年下の妻Cをめとる。
- 妻Bは夫Aより先に死ぬ。老後の面倒は夫Aが見る。
- 夫Aも死ぬ。老後の面倒は妻Cが見る。
- 妻Cは、夫Aの死後、遺産を持参金に、若い男Dと結婚する。
- 男Dは、妻Cの持参金を元手に富を殖やし、年下の妻Eを設ける。
- 妻Cも年老いて死ぬ。老後の面倒は夫Dが見る。
- やがて夫Dも死ぬ。老後の面倒は妻Eが見る。
- 残った妻Eは、遺産を持参金に年下の男Fと結婚する。
...以降繰り返し。
経済の循環と老人福祉制度が、夫婦関係と一体になっていて非常に面白い。
イスラムは商人の社会である。ある意味、女もトレーダーだ。若い女は性的魅力を、若くない女は金を元手に、自分の生活を守ってくれる男を選別し、投資するのだ。もちろん元手が大きいほど投資の幅は広がる。
一夫多妻制の社会、これって実は、個人と社会、経済と人情、利己的な欲望と相互扶助の精神が絶妙にバランスした、いい社会なのかもしれない。