二度寝

コラム:なぜ二度寝は気持ちいいのか?

これが気持ちがいいという人が結構いる。いよいよ起きるときは、なんとなく頭がボーっとしているものだが、二度寝が気持ちいいのには次のような理由がある。

『睡眠と夢』の著者でもある富山大学?の石原務教授によると、人間は、ある程度睡眠をとってしまうと、続けて寝なおしても再び深い睡眠状態には入れない。つまり、二度寝とは「浅い睡眠」だという。二度寝でも、視覚や聴覚などは周囲から遮断されるが、深い睡眠状態に比べると、浅い感覚遮断になる。その結果、体は宙に浮いたような感じになり、それが快感をもたらすというのだ。「夢うつつ」という言葉があるが、二度寝は夢と現実を行ったり来たりするナチュラル・ハイの状態とでもいえばいいだろうか。世の中に二度寝ファンが多いのも当然である。ものすごく幸せで贅沢な行為のひとつである。

でも寝だめは良くないそうだ。

「休日に寝だめ」は逆効果=平日差大きいほど不眠、抑うつ−働く人の睡眠調査

 普段の寝不足、休日に補えません−。休みの日に遅くまで寝ている人ほど、不眠や抑うつを訴える割合の高いことが17日、働く人を対象とする内村直尚久留米大助教授(精神神経学)の調査で分かった。平日の睡眠時間の短さは、抑うつと強く関連していた。
 同助教授は「時間が不規則だと熟睡感が得られない。良い睡眠のためにはできるだけいつも同じ時間に起きることが重要」としている。
 調査は昨年12月、首都圏の35〜59歳の勤労者約9000人を対象にインターネットで実施、約6000人から有効回答を得た。
 それによると、平均睡眠時間は平日6.1時間、休日7.3時間。休日の起床時間が平日より2時間未満遅い人が不眠を自覚する割合は25.9%なのに対し、2〜3時間で29.4%、3時間以上で33.3%と、平日との差が大きいほど不眠の人が多かった。
 抑うつ経験も、2時間未満4.3%、2〜3時間5.2%、3時間以上6.2%となった。