スポーツの世界では「バレない反則=ファインプレー」

コラムニスト・神足裕司が西武の裏金問題についてこのように説明する。

サッカーの試合などを見ていればわかるだろう。そもそも、どこからが反則なのかがあいまいだ。それを決めるのは審判なのだが、見られていなければそもそも反則にはならない。現に、審判の見ていないところでうまく反則をすることが、「選手の高い技能」「見えないファインプレー」などと賞賛されたりもするわけなのだ。

目から鱗がフォーリンダウンだ。確かにマラドーナのゴッドハンドは伝説の神業と称えられる。表向きルールを守りつつ、ここぞというときに、ジャッジの目をごまかし対戦相手を出し抜くのが真の一流選手なのである。

だから裏金援助で球児を飼い馴らすのもバレなければよかった。

いやむしろバレてからも、「貧乏で若い才能の芽が潰れないよう、金銭援助してやることの何が悪いんだ!!」と猛然と抗議すればジャッジも印象が変わろうというものだ。