「鷹匠」初の認定試験、合格者は4人中1人

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 猛禽(もうきん)類を操り獲物を捕る鷹匠(たかじょう)の認定試験が27日、東京都八王子市高月町で行われた。

 見学者たちが見守る中、受験者4人が、オオタカを手から手へ移す「振り替え」や、ハトを空中でつかませる「振り鳩(ばと)」などの諏訪流放鷹(ほうよう)術を披露した。

 1600年の歴史がある放鷹術だが、現在は独自のタカ狩り技術で鷹匠を称している人もいる。あいまいな鷹匠の基準を整理しようと、江戸時代の主流流派の一つ、諏訪流を受け継ぐ田籠善次郎さん(59)が今月、「諏訪流放鷹術保存会」を発足させ、初めての鷹匠認定試験を行った。

 ただ一人、試験に合格した埼玉県上里町の大橋邦啓さん(48)は「繊細なオオタカを普段通りに扱うのは難しかった」と言いながらも、ほっとした表情で相棒のオオタカ景虎」を見つめていた。