「キャスターってCMに出ていいの?」識者がみのもんたを袋だたき

from http://b.hatena.ne.jp/hotentry

  • かつてニュースキャスターがCMに出てはならないという不文律が、放送業界にはあった。
  • なぜなら、キャスターは報道の公正を期さねばならず、特定の企業と利害関係を持ってはならない。
  • お天気キャスターでさえ、現職を退いてからCM出演していた。例:大石恵*1

という主旨*2。そこであの「1週間で最も多く生番組に出演する司会者」としてギネス世界記録に認定された人の批判となるわけだ。

(注記)なお、みののように報道に携わる人間がコマーシャルに出演するという事例は、日本ではTBSの夕方のニュース番組に出演していた頃のラサール石井(保険会社)の例があるが、他の先進国も含め通常はありえない(報道内容の公正性を担保できなくなるため)。

しかし日本人はみのもんたの番組を、報道だと思って観ているか。

動画の中にも「報道ではなくて情報番組」なんてくだりが出てくるが、むしろ、ニュースをネタにみのもんたが独善的に放言するのを楽しむ、娯楽番組なのだろう。

みのもんたが社長を務める会社は談合の常習犯

ちなみに、みのもんたが社長を務めている水道メーター製造会社ニッコクは談合(独禁法違反)の疑いで何度も刑事告発を受けている。

ニッコクの経営者と談合

* 現在では株式会社ニッコクの社長を務めており、過密スケジュールの合間を縫って毎日出社し、業務を行っている。みのは会社経営のほうが本業だと語っている。なお、みのは自身経営の水道会社のライバル会社「愛知時計電機」の株を個人として5%近く保有時価は約7億5000万円)する第2位の株主でもある。
* 父親から受け継いだ水道メーターの会社「株式会社ニッコク」に自分の事務所「オフィスモンタ」を吸収合併させ、ギャラをニッコクの売り上げに計上して、親族の役員報酬や経費に振り当てたりすることで節税をはかっている。
* 「株式会社ニッコク」は談合(独占禁止法違反)で、何度も刑事告発をされていて、2003年に、追徴金7500万円、和解金3900万円を支払い、その翌年の2004年には、再び他のメーカーとの談合で刑事告発された。さらに別口の談合で家宅捜査を受け、2005年の2月には、追徴金400万円を支払っている。
* 2004年7月15日、ニッコク愛知時計電機は他17社とともに2003年7月から2004年7月までの間に行われた東京都水道局発注の水道メータ買入れに係る競争入札に、いわゆる談合を行っていたとして公正取引委員会から排除勧告を受けた[2]。各社に対し審決に応じて東京都は損害賠償請求をしている[3]。

*1:元お天気キャスター、現156cmの人の嫁。

*2:動画の中に「欧米でCMに出る芸能人は落ち目。なぜなら自分の知名度を1企業の利益のために利用するなど程度が低いことだと見なされるからだ。日本でCMに出た外国人俳優が、本国でそれをひた隠しにしようとすることもある」という話が出てきた。日本における芸能界は、いわゆる「河原者」「河原乞食」という被差別民から始まった見世物小屋の進化系だが、欧米のスターというのはそれとは違う、一種のノブレス・オブリージュのようなものを背負っているのだろうか。