2009年注目の実況プレイ動画
あけおめことよろ。
年末年始はニコ動でゲーム実況プレイ三昧。昨年もたびたび記事にしたが、今年も引続いて注目する動画については今一度ここに記しておく。
ゲーム実況の面白味は、ゲームそのものの面白さ×うp主との相性だと思うので、そこに的を絞って記載。
剣豪3(うp主:とちく)
むさい男どもが斬り合うだけの地味なゲームだが、アクションシーンはカッコイイ。実況向きかどうかはさておき動画としては映える。
理知的、紳士的なトーンながら、どこか飄々と人を食ったうp主の立ち振舞いは、人権思想などなかった時代の、恬淡とした死生観に殉じた剣豪のよう(もちろんゲームの中だけど)。
益廼古楠流*1には毎回爆笑する。
ヨッシーアイランド(うp主:にしのん)
かわいらしく悪態を垂れるにしのんはヨッシーアイランドのファンシーな世界観とマッチしすぎている。
京都弁の女子が、力み、取り乱し、あられもなく悲鳴をあげ、敵を罵倒する。そんな動画を観たいときには、これに限る。RPGよりアクションの方が、萌えデバイスとしては有効ね。
リンダキューブアゲイン(うp主:森永ふんふん)
森永ふんふんは街、金八先生といったノベルゲームあるいはアドベンチャーゲームでは、持ち味*2を遺憾なく発揮する、実に素晴らしい実況者。
本作は、RPGの異色作*3で、必ずしも彼女に合っているとは言えないが、今回は実況者とゲームの良さが噛み合わずとも観続ける価値はある。それだけ実況者もゲームも良質だ*4。Tomakはさすがにアレだが……。
*1:「エキノコックスりゅう」と読む。「剣豪3」の世界では、要人暗殺などの後ろ暗い仕事を遂行する場合、“面”で顔を隠したまま任務を全うすれば、悪名を広げずに済む。この“面”のデザインの1つにキツネ面があり、うp主こと剣豪「堀 ごたつ」は好んでこれを用いた。その後、堀が自流派を立ち上げる際、「益廼古楠流」と名乗る。もちろん、キツネから人に伝播し致死性の感染症を引き起こす寄生虫「エキノコックス」は、「益廼古楠流」が由来であることは言うまでもない。(民明書房刊『剣豪、その真実』より)
*2:登場人物の顔と名前、また人間関係などの記憶力が高い。それだけに、各キャラクターに対する思い入れも強いが、中性的な語り口と、客観的でさっぱりした性格のため、過度に湿っぽくならない。
*3:惑星滅亡までに様々な生物の雌雄一対を捕獲し方舟に乗ることが目的。モンスターの捕獲および獲物を加工し、食料や道具を自給自足するというシステムは、後のヒット作「モンスターハンター」に影響を与えたと思われる。
*4:視聴者が観ていて飽きると思われる単純作業や移動部分はさくっとカットするなど、ゲームの本筋を見せようとする姿勢は好感が持てる。大抵の女性実況者のRPGプレイ動画はそういう場面を、なんとなく雑談やら自分語りやらで埋めようとするのだが……。