サイコさんいらっしゃい

先日の記事で「ミザリー」に触れたが、何気なく探してみたらニコ動に映画タグでいろんな映画作品が上がっている*1のに気がついた。

ミザリー」もそうだけど、「羊たちの沈黙」みたいな悪役の魅力に溢れたサイコスリラーは好きだなあ。

ハンニバル・レクターは貴族の血筋に生まれ、品性と知性に溢れた医師でかつ連続殺人の食人鬼という真の変態紳士。「羊〜」は傑作だが、続編「ハンニバル」で人の脳をソテーして本人に食わせるシーンは実に良かった。

超人的嗅覚を持つ男が女性の体臭を蒐集し香水を作り上げる変態大活劇「パフューム」もいい。

馬で逃げた標的の女を匂いで追跡するシーンにはマジウケた。主人公がクンと鼻を鳴らすと、とたんに数百キロ離れた馬上の女にカメラがぎゅい〜んと早回しで寄って行く演出。千里眼ならぬ千里鼻という、人智を超えた執念と能力に、戦慄を覚えるべき場面かもしれないが、その超人具合が逆に笑いを誘う。ヨーロッパ映画的な明度の低い重厚な映像美とは逆にテーマを分かりやすくキャッチーに表現しようとしすぎて、突き抜けたB級臭。

*1:映画Part1集とか字幕映画Part1集なんてタグに大百科の記事が出来ていた。