ソシエテ・ジェネラル

仏大手銀行ソシエテ・ジェネラルトレーダー1人の不正取引で49億ユーロ(約7620億円)の損失を出すという途方もない話*1があって世界中で株式市場がえらい混乱している。

そんなソジェンをBNPパリバが買うとかHSBCが買うとかという話。

 [パリ 28日 ロイター] シティグループは顧客向け調査ノートで、英国に本拠を置く銀行大手HSBC(HSBA.L: 株価, 企業情報, レポート)が、仏銀大手ソシエテ・ジェネラル(SOGN.PA: 株価, 企業情報, レポート)の買収に関心を持つ可能性があるとの見方を示した。

 調査ノートは1月25日付だが、顧客は28日に受け取った。

 その中でシティは「全般的に言って、われわれはHSBCがソジェンの最も有力な買い手候補のひとつと考えている」とした上で、「(ソジェンの)欧州の新興国に重点を置いた国際リテール部門とCIB(法人・投資銀行)・デリバティブ部門は、HSBCの業務範囲に開いた2つの穴を埋めることができる」と指摘した。

 また、HSBC時価総額は現時点でソジェンの約3.3倍であるため買収は可能であり、「ソジェンのバリュエーションの低さを考慮すれば、のれん代・資本の影響は比較的軽微にとどまる」との見通しを示した。

そういえばForbesのThe Global 2000でもシティ、バンカメに次いで堂々3位入りを果たしたHSBCが、1月31日から日本でもHSBCプレミアという1000万円以上預け入れられるマス富裕層向けのサービスを始める。アジアの金融における台風の目になるんだと思う。

(CNN) フランス銀行大手ソシエテ・ジェネラルは24日、トレーダー1人の不正取引で49億ユーロ(約7620億円)の損失を被ったことを明らかにした。

同銀がウェブサイトで発表したところによると、融資投資部門のトレーダーが、許容限度を超えた欧州指数先物取引に関与し、不正を隠すため架空取引をねつ造していた。

調査の結果、トレーダーは昨年から今年年頭まで、独断で不正を行っていたことが判明した。トレーダーは不正を認めて解雇され、上司も退社した。

トレーダーは業務を通じて行内のチェック制度を把握しており、これが不正隠しを可能にしたという。

ソシエテ・ジェネラルはこの問題とは別に、米サブプライム問題の影響で約20億ユーロ(約3110億円)の損失を計上した。

*1:このトレーダーは31歳。よく銀行に黙ってそれだけの損失を出せるほどのポジションを持てたものだ。そんなスケールのでかさに惹かれてか、ネット上では、思わぬ人気を得てしまった模様