Category:日本の政治家 - Wikipedia

安倍改造内閣が発表されたので、この機会にWikipediaの政治家の記述を田中角栄あたりから時代を追って読んでみた。

私が一番好きな政治家は先日亡くなった宮澤喜一。当時としては日本政界随一の国際通、経済・財政通、語学巧みな能吏だけれども、学歴で人をバカにするため人望薄く、政治家としては派閥争いに興味なきがゆえに周囲に翻弄され、宰相としては政変に倒され功績を残せず。小渕内閣では蔵相として復帰すれどケインジアンの信念に基づき赤字国債により公共事業を活発にし乗数効果財政均衡を回復するとのセオリーに従って赤字国債を乱発し日本を世界一の借金王(シャッキング)に。立花隆にはバブル経済を迷走へ導いた等と言われてしまう*1

一番気になる政治家は小沢一郎。かつて角栄の秘蔵っ子として政界に登場し、歴代最年少の自民党幹事長に就任。55年体制の末期を飾る『政界のドン』金丸信とともに日本政治を裏から操るフィクサーとして暗躍*2その政治家としての半生は小説仕立てにしても面白い民主党の顔として表舞台に立ってからは、イメチェン*3ぶりが痛い。死ぬまでに一度は首相になりたくて仕方ないんだろうか?

あとは民主党最高顧問・渡部恒三の下記エピソードが面白いがリアルすぎて笑えない。

「メール問題」で党の幹部が落ち込んでいるなか、激励のために会津名物「起き上がりこぼし」をプレゼントする気配りを見せたが、党代表であった前原誠司起き上がり小法師だけは起き上がらなかったため、座が凍りつく一幕もあった。

*1:「あの当時の政策を続けていれば、景気は回復していた」。大蔵省OBの間からはそう残念がる声もあるらしいが、時を得ず「神の国森喜朗内閣は1年で終焉。

*2:湾岸戦争では傀儡・海部政権の頭越しにアメリカの言いなりにホイホイ金を出す。「いいんです……僕……お金で済ますの好きですから……」という日本のスタンスに対して「うれしいこと言ってくれるじゃないの。それじゃあ常任理事国にしてやるからな」と各国が支持してくれることはなかった。

*3:そんなことをしても自民党執行部の裏でこびりついてきた経歴と生まれ持った悪人顔はどうしようもないと思うのだが20代の若者を中心に次期首相候補ナンバー1人気は小沢一郎らしい。あの筆舌に尽くし難い大物感は庶民を圧倒するのかもしれない。