米ブラックストーン、ヒルトン・ホテルズ買収で合意

ブラックストーンの動きが活発だ。
今や米国最強のプライベート・エクィティ・ファンドの1つ、ブラックストーンには中国政府も30億ドルの出資を行っている。プライベート・ファンドにして6月22日に上場したのは、Limited Partnershipとして税法上の解釈で法人税を払わない抜け穴を用意してのことだ。

PTP(注:Publicly Traded Partnership)が税務上は法人扱いという原則にはひとつ例外がある。それはPTPの毎年認識する課税所得の90%以上が税法に規定される適格所得(Qualifying Income)であればパススルーの取り扱いを認めるというものだ。

Qualifying Incomeとしては投資所得とエネジー関係の所得が規定されており、「利子」「配当」「不動産賃貸」「投資資産からのキャピタルゲイン」「資源開発、資源運搬からの所得」が含まれる。

米議会も上場ファンドから税が取れないでは困るので、きわどいタイミングで税法の改正に着手した。

モンタナ州民主党上院議員のMax Baucusとアイオワ共和党上院議員Charles Grassleyの2人は、6月14日「アセット・マネージメント」業に従事するPTPは「法人」として課税するという内容の法案を提出した。法案は言うまでもなく近々に予定されているブラックストーンの上場スキームをターゲットにしたものだ

そして、割とどうでもいいことだが、パリス・ヒルトンの名前Parisはフランスの首都から取ったのだろうか?
だとすれば日本のセレブも自分の子どもには是非他国の首都の名前をつけてほしい。たとえば神田うのに娘ができたら神田ウランバートルとかどうだろう。そうすればDQNネーム殿堂入りは硬い。

 米ホテルチェーンのヒルトン・ホテルズは3日、米投資会社ブラックストーン・グループの買収提案を受け入れ、約260億ドル(約3兆1800億円)で身売りすると発表した。
 ブラックストーンはヒルトン株1株あたり47・50ドルで買い取る。前日の終値に40%上乗せするという高額の条件となったことを評価したヒルトン側は、3日の取締役会で買収提案に応じることを決めた。年内に買収手続きを終える予定という。
 ヒルトンは昨年、欧州中心にヒルトン・ブランドを展開していた英ヒルトン・グループのホテル事業を買収し、一時は枝分かれしていた米欧のヒルトン・ホテルを約40年ぶりに統合。約80カ国で約2800のホテルを運営する世界最大級の事業規模を持つ。
 ブラックストーンはホテルの買収に力を入れている。すでに米欧で10万室以上を保有しているが、先月の株式上場で41億ドル調達したことで、新たな大型買収に乗り出すと見られていた。世界的ブランドのヒルトンを獲得することで、収益力をさらに高める狙いとみられる。