ウォーキン・バタフライ

宙（おおぞら）出版のケータイ連載企画マンガ「ウォーキン・バタフライ」。

Walkin’ butterfly (1)
たまきちひろ

180cmの主人公（女）が身長というコンプレックスに立ち向かうお話。

冒頭から「でかい」ということがトラウマになり、そのコンプレックスを刺激されるたび、暴れ出したり窃盗まがいのことをやらかす主人公。それがひょんなことから長身を生かしてモデルデビューを果たす。ゆくゆくは地位も名声もイイ男もゲットするというサクセスストーリーが展開されるのだろうか。

こうあらすじを書いている限りでは、ものすごくどうでもいい話なんだが……。この話の薄さが、若い子たちがケータイで流し読むにはちょうどいい。ケータイだと小さい画面だし、ページをめくって読み返したりできないので、とにかく一直線に読ませることのできる話でないといけない。

ケータイ小説なんかもそうだろう。ケータイ小説は恋愛モノに限る。とりあえず出会って別れて死んだり生きたり最後はアイラビューフォエバーである。けっして読み返さざるを得なくなる文章を書いてはいけない。推理小説なんてもってのほかである。

で、個人的には同じ出版社の「となりの801ちゃん」のほうが気になるというオチ。