ハロウィン

カボチャをモチーフにするあたり元は土着信仰の収穫祭だとは思っていたが、ハロウィンも元々何なのかよく分からない。
調べてみると万聖節諸聖人の日)の前夜祭らしい。

英語で諸聖人の日は「オール・ハロウズ(All Hallows)」、「ハロウマス(Hallowmas)」とも表記される。アイルランドケルトの習慣ではこの日の前の晩は「ハロウ・イブ(Hallow Eve)」と呼ばれ、キリスト教伝来以前から精霊たちを祭る夜であった。19世紀に移民によってアメリカ合衆国に持ち込まれたこの習慣が「ハロウィン(Halloween)」である。

カトリックのお膝元であるイタリアやスペインでは諸聖人の日が祝日だという。一方、イギリスやアメリカではケルトの習慣の名残として、ハロウィンを営む。

そもそもキリスト教の教義は難解で観念的(一神教のはずだが、神の子イエスもまた信仰対象とされており、これを三位一体モデルによって無理矢理、理屈づけている点など)だから、一般人にはよく理解できない。そのため、素朴な土着信仰が聖人や聖母マリアなどキリスト教のモチーフに姿を変え、生き延びているのだろう。