神戸で中1男子が飛び降り自殺、宿題終わらず悩む?

本人にとってはそれが世界のすべてだもの。笑い話のような悲しい話。

 1日午前4時50分ごろ、神戸市須磨区の14階建てマンションの中庭で、このマンションの11階に住む中学1年の男子生徒(13)が倒れているのを住民が見つけ、110番。男子生徒はすでに死亡しており、須磨署は飛び降り自殺を図ったとみて調べている。

 生徒が通う市立中学では、1日が始業式だった。

 同署によると、生徒の保護者は「夏休みの宿題が多く残っており、気になっていたようだ」と話しているといい、それ以外に目立った悩みには気づかなかったとしている。母親(40)が同日午前1時ごろ、自室で勉強している生徒を見ていた。父親(56)は出張中で自宅にはいなかった。

 市教委や生徒が通っていた中学によると、生徒はバスケットボール部員で、1学期も遅刻や早退、欠席はなく、温厚でまじめな性格だったという。8月25日の登校日も学校に来ていた。

 宿題の量について同中学の校長は「一般的な量と思う。1日に絶対に提出という指導はしていない」と話している。
(2006年9月1日11時30分 読売新聞)