100万枚売れますね SMAP/Dear WOMAN
- アーティスト: 平田祥一郎,Gajin,麻生哲朗,権八成裕,SMAP
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2006/04/19
- メディア: CD
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何せSMAPというキャラクター・ビジネスと、CMによるマス・マーケティング、音楽というプロダクトが100%噛み合った、パーフェクトな産物。
(1) SMAPはバラエティや演技では別々でも、本業の(?)歌のときは常にSMAPの一員として一心同体だ。だからキャラクター・ビジネスとしての「5人揃ってこそSMAP」が成立し、歌の中では5人*1はSMAPの一員としての、一種の「匿名性」を帯びる。したがって「SMAPが歌ってもイイ曲ならば誰が歌ってもイイ曲」ということになるのだ。
(2) 資生堂「TSUBAKI」のCMソングとしても非常に良い出来。あの「ウェルカムようこそ日本へ〜♪」なんて、いったい誰に向けているのか意味不明なバカ歌詞も、「日本の女性は美しい」なんて壮大すぎる「TSUBAKI」のメッセージと噛み合っていて丁度イイ。
(3) 肝心の楽曲自体も歌詞・メロディ・アレンジ三位一体で完璧である。一瞬「何それ?」と思わせるが、これ以上は考えられないほどインパクトある歌詞。ツー・ステップの軽快なリズムに絡む、キラキラしたゴージャスなストリング・セクションのアレンジ。ウタがヘタかどうかなんて気にさせることのないキャッチーなメロディ。
あの曲、あのCMを見せ付けられては、「TSUBAKI」を使えば美しくなれるかもと錯覚してしまう女性が日本中に現れても仕方ない。
資生堂がその社運を賭け、社章の「花椿」にちなんで命名したブランド「TSUBAKI」には、広告費50億円を投じた。その結果、12年ぶりに「ラックス スーパーリッチ」に抑えられてきた*2シャンプーで売り上げ1位獲得したという。まさにそれにふさわしい楽曲であると言えよう。音楽だってカネをかければイイ物ができるという好例だ。