フリーザモデル

人間の変化(成長)は、「フリーザモデル」であらわすことができる。

フリーザ」とは国民的アニメ・マンガ作品である「ドラゴンボール」に登場した宇宙最強(登場時点)の悪役だ。
参考画像:左から第1形態、第2形態、第3形態、最終形態。
http://farm4.static.flickr.com/3575/3337270535_bb820eb04a_m.jpg

ご覧の通りフリーザは登場当初から3段階に渡って【変身】する。
その【変身】は以下のようなものだ:

  1. 巨大化、筋肉増強による物理的パワーアップ(量的変化)
  2. 頭が肥大化した、人間離れの異形への変身(質的変化)
  3. 見せ掛けの筋肉を凝縮し一見小さくシンプルに見える最終形態(スリム化、シンプル化、選択集中)

これは新たな状況に置かれたときの人間の変化(成長)そのものとも言える。
学業でもスポーツでも仕事でもなんでもいいから当てはめてみて頂きたい。


新たな状況に直面すると、とりあえずそれをしのぐための何かを見出す(初期状態)
  ↓
ひとまずは当初の方向性で力を伸ばすべく修練(量的変化)
  ↓
余裕が出てきたら、当面の状況をこなしつつ、いろいろ試し、よりよい方向を模索する(質的変化)
  ↓
試した結果、整理し自分なりのベストプラクティスを見出しそれに集中する(スリム化、シンプル化、選択集中)


まさに、人間の変化そのものだ。人間は、新たなことに直面するたび、できるだけ経験と知識を生かそうとするが、それができないと初期状態から上記のサイクルを繰り返すのだと思う。

もちろん地球人などは宇宙最強のフリーザ様と較べるべくもないので、そうやすやすと真の最終形態に到達することはできない。自分の最終形態が他人のそれと同じとは限らないし、内外の状況変化を考慮に入れれば現在思い描く最終形態が常にベストとも限らない。小宇宙のように拡散収束を繰り返しつつ、人はそれぞれ固有の変化を遂げ、そのときどきの最終形態を模索していくものだと思う。