性格と能力の不一致(2)

(前回の続き)正直、本人自ら唯一のとりえと認める誠実さ、マジメさは、どこで働くにしても重要な資質だと思う。
にもかかわらず、彼は自らマジメなだけではやっていけない、論理思考、創意工夫、対人折衝を余儀なくする仕事を選び、雨あられのように叱責を受けることを選んでいる。
他にも、彼は、嫌いな納豆をあえて食べるとか、人付き合いが苦手だからあえて井戸端会議に参加するとか、ことあるごとに苦手なことに自ら挑戦していくらしい。傍からするとドM以外の何ものでもないが、痛みにより苦手を実感し、それを感じることこそ成長の証であり、それを克服することが目的になっているのだ。

その志は非常に見上げたものだと思うが、結果が出ないとダメな自分にダメ出しする自分に酔いしれるただの自己満足でもある。