性格と能力の不一致

ある外部スタッフにエニアグラム自己診断をやらせてみたらタイプ1だった。

「完全主義」「理想」「正義」「慎重さ」「綿密さ」「丁寧さ」「率直さ」「几帳面」「時間厳守」「約束」「改革」「尊厳」「倫理」「真理」

性格は全くそうだ。マジメである。ただ能力が足りない。「慎重」「綿密」「丁寧」「几帳面」にやってもボロボロ、「完全」「理想」「改革」「真理」なんて到達しようがない。

本人は「よっぽど前世で悪人だったんです(だからこう情けない状況なのだ)」と自ら卑下する。モンキーとして生まれたらヒトにはなれないのは仕方ない。でもモンキーは自分がモンキーであることを卑下はしない(たぶん)。ヒトはヒトであるがゆえにつらい。でも本人もつらいが周りもつらい。正直勘弁してほしい。

唯一のとりえであるマジメさからくる信用さえ、不注意で傷つけてしまう。

あるとき飲み会の幹事をやらせたら、3000円と設定した会費を、特に連絡なく3500円に変えていた。たぶん計算が合わなくて500円増やしたのだ。たかがワンコイン。だが、知らぬ間に500円増えてるってことは、別の機会に、知らぬ間に1000円増えてる可能性だって否定できなくなる。正直うかつである。

ヒトの気持ちとか心の動きがわからない。自分の行動の結果が推測できない。そもそも考慮しようとすらしていない。しかし本人には全く悪意はない。ただ能力がない。洞察力・判断力・注意力・対人能力がバランスよく欠けて、悪い相乗効果を生んでいる。