魔界塔士サガ
「ライブ・ア・ライブ」にはサガシリーズに通じる実験性を感じたので、SFCのロマサガをプレイしてみた。何となくGBの方が印象深かった。
サガ1(魔界塔士Sa・Ga)は斬新だった。世界の中心にそびえ立つ塔の伝説、頂上の楽園を目指す人間達との悲劇は、すべて神の退屈心が起こした悪戯であり主人公達は神に刃を向けるという結末。何よりもチェーンソーの一閃でバラバラになるラスボス・神の姿……。
かみ「なかなか理解が早い。
多くのモノたちがヒーローになれずに消えていきました。
死すべき運命を背負ったちっぽけな存在が必死に生き抜いていく姿は
私さえも感動させるものがありました。
私はこの感動を与えてくれた君たちにお礼がしたい!
どんな望みでもかなえてあげましょう
前から2番目「お前のためにここまで来たんじゃねえ!
よくも俺たちを みんなをおもちゃにしてくれたな!
かみ「それがどうかしましたか?
すべては私がつくったモノなのです。
前から2番目「俺たちはモノじゃない!
かみ「かみにケンカを売るとは・・・・
どこまでもたのしい人たちだ!
どうしてもやるつもりですね
これもいきもののサガか・・・・よろしい 死ぬ前にかみの力
とくと目に焼きつけておけ!!
GBサガ1は「絶対神と人との戦い」を描いた物語で、まさしく「英雄物語(saga)」と生き物の性(サガ)のダブルミーニングはサガ1にこそ符合する。
「ライブ・ア・ライブ」のテーマは、人が「生きる」ことの原罪であり、odio(憎しみ)をボス敵の名に冠しているがゆえ、神がいるなら神がそう仕組んだであろう、人の運命が胸に残る。
LIVE(生きる)を裏返すとEVIL(邪悪)になるのは皮肉な一致である。
読み物
「魔界塔士サガ」関連の面白いサイト。
http://www.h5.dion.ne.jp/~al-tiaz/makaitoushi/makaitoushi_top.html
乙女チックなサガ論。ちょくちょく出てきて冒険者のナビゲーターをする長髪シルクハットの謎めいた美青年が実は神様という少女マンガなシチュエーションがツボのよう。