「ぼくらの」は次回最終回

以前このアニメ作品をセカイ系の重力に抗う戦いと称した
本作の森田宏幸監督は、スタジオ痔ブリ(IME自重wwww)で手掛けた「猫の恩返し」が有名。彼は原作「ぼくらの」を嫌いだし、リアルだとも思えなかった。

そこで彼は、“ジアース”関連で利得を得ようとする政界、マスコミ、産業界の大人たちを登場させた。

と同時に、その対極として、損得抜きで子供たちの味方になってくれる任侠者たちを描こうとした。これがエスカレートし、後に「やくざの」と呼ばれるヤクザ者のエピソードで丸1話を費やす展開へと発展する。

資本主義社会を批判的に描き、反体制側のアウトローを魅力的に描いてしまうのは、宮崎駿のお弟子サンだから仕方あるまい。


古典的なハートフル系のエピソードはかなり良かった。「やくざの」に走らないで、セカイ系の閉塞感を切り崩し、死地に赴く子どもたちと社会の関係性を描く物語に持っていければよかった。総評★★☆☆☆。