鉄鍋のジャン!

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コンビニコミックで復刊していたので読んでいた。尊大で他人を見下し、勝つために手段を選ばない嫌われ者の主人公を描く、料理漫画において類を見ないピカレスク・ロマン*1

見所はたくさんあるが、審査員全員が伊藤英明状態になったキノコ料理はあまりに衝撃的である。

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秋山の好敵手も「鍋にもう一品欲しい」と審査員のペット(犬)をバラして入れるなどサービス精神満点だ。中華料理人の前にペットを連れてくるのは虐待行為に等しい。「4つ足の物は机以外、空飛ぶものは飛行機以外」何でも食べる中国なのである*2

現在は「鉄鍋のジャン!R」が連載中だが、そのトンデモぶりは健在で、ジャンの復活第1戦では食べると精力がつくあまり突然鼻血を噴く料理が登場。今に審査員から死人が出るんじゃないかと思う。



ちなみにジャンについて書こうと思ったのは↓のような記事を見たから。
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*1:掲載誌は週刊少年チャンピオン。さすが独自路線を行く少年誌のはぐれ者である。

*2:三国志』にて夏侯惇が片眼を射抜かれ「父之精母之血不可棄也(父の精、母の血、棄つるべからざるなり)」と叫びこれを喰らい射抜いた相手を討ち取るエピソードがある。これは、日本においては壮絶な逸話とされるが、人肉食さえありえた中国では普通に孝行談になるらしい。