豪雨の中でも働きます・川田工や川重などがヒト型ロボット

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出渕裕デザイン。
http://www.kawada.co.jp/mechs/mk-II/index.html

 鉄骨・橋りょう大手の川田工業と産業技術総合研究所川崎重工業は21日、建設現場などで働くのを想定した人間型ロボット「HRP―3 Promet Mk―2」を開発したと発表した。1時間あたり最大100ミリの豪雨の中でも稼働し、脚と腕を協調させながら制御することで、ロボットが自ら最適な姿勢を保ち、複雑な作業も可能にしたという。

 ロボットは高さ160センチメートル、重さ68キログラム(バッテリー含む)。川田工業が防塵(じん)・防滴性を維持しながら内部の熱を外部に排気する機構を開発、産総研は手で支えながら動作する脚腕協調制御を担当した。川崎重工はロボットを操作する専用コックピットを開発。外観デザインはアニメーションメカデザイナー出渕裕氏が担当した。

 ロボットの「関節」を2002年に開発した前身の同2に比べ12増やして42としたことで、より柔軟な動きを実現した。ロボットは頭部内蔵のカメラを通じて操作するが、バランスをとったり、歩行を続けたりといった動きは自律制御する。(23:47)