限界生産性議論

萌え理論Blog - 平均生産性vs限界生産性議論のまとめと大雑把な解説

計画経済の全体平均の最適化よりも、市場経済の部分的最適化の方が優れている。なぜそうなるかというと、整合的な市場の真の全体像など誰も見渡せないからである。人間には不完全情報しかない。そもそも限界生産性の「限界」とは微分の極限に関連している。非線形不定形な市場に対しては、平均的な最大ではなく、特定範囲の曲線における極大値を目指すことに意味がある。それが「限界生産性」が持つ近代(経済学)的な意味だろう。

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限界生産性

サービス・製品の産出を行っている施設・組織において、生産設備や人等の生産要素の投入量をさらに1単位「追加投入」したときに生みだされる産出量の「増加分」をいう。例えば、工場において労働者を一人多く雇用することによって、生産量は一般的に増加する。この労働者一人分の追加的生産量は「労働の限界生産性」と呼ばれる。


限界生産性逓減の法則

投入する生産要素が一定量を超えると限界生産性が逓減すること。例えば、労働の限界生産性は、次の2つの要因のために労働雇用数が増加すると変化する。(1)労働者の数が増加したため、より高度な分業が可能となる(2)分業とは無関係に労働力の増加による増加。これらの増加分は雇用される労働量が大きくなれば減少していくと考えられる。