プラチナ触媒

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ZIPPO Handy Warmerなるものを同僚の席で発見。なるほど彼は基礎代謝が低そうだから冬は辛かろう。カイロの1つや2つ持っても違和感ない。

にしても、なぜZIPPOなのだろう。時計はロレックス、PCはMac、メモ帳はポール・スミスの伊達男だから何かのオシャレアイテムかと思ったが触れてみると実に暖かい。まさか中でオイルが燃えているわけでもなかろう。ちょいと調べてみたら、スタパ齋藤の記事を発見した。

ハンディーウォーマーのフタを開くと、突起部に何やら綿のようなものが見える。これが(プラチナ)触媒で、この触媒を利用してZIPPOのライターおいるやベンジンが酸化反応を起こして熱を発するというシクミだ

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こんな所にプラチナ触媒!!! 貴金属(先物)を売買する人間として無知であった。心より恥じる。

記事でも触れられているが、元はハクキンカイロという80年前からある製品。
プラチナの触媒性については、もう少しまとまった情報が欲しい。Googleに聞いてみた

Platinum is widely used as a catalyst. It will convert methyl alcohol vapors (CH4O) into formaldehyde (CH2O) on contact, glowing red hot in the process. This effect is used to make small hand warmers. Platinum is also used in a device called a catalytic converter, a device found in the exhaust systems of most cars. Catalytic converters combine carbon monoxide (CO) and unburned fuel from a car's exhaust with oxygen from the air, forming carbon dioxide (CO2) and water vapor (H2O). Platinum is also used as a catalyst in the production of sulfuric acid (H2SO4) and in the cracking of petroleum products. Fuel cells, devices that combine hydrogen and oxygen to produce electricity and water, also use platinum as a catalyst.

ざっくり言うと「ある種の物質はプラチナと混ぜるとすっごい酸化するよ!」ということらしい。ちなみにご存知の通りプラチナ自身は極めて酸化しにくい。
触媒に対して、俄然、興味が湧いてきた。
まずは日本触媒学会の触媒とはというページを読んでみる。

Cu → CuO → Cu のサイクルが1回転するたびに水が生成することになる。Cuは酸素と反応し消費され、生成したCuOは水素と反応しCuを再生する。

さすが、分かりやすい例だ。Cuはひっきりなしに酸化しているが、トータルで反応後の状態が変わらない。

触媒は反応物と反応中間体を形成することで、反応に必要とされる活性化エネルギーの低い別の反応経路を生み出す。

この先はちゃんとした化学知識がないときつそうだなあ……。と思っていたら都立富士高校化学部のサイトを発見。まずはこのくらいで良い。

なかなかおもしろい。また関連資料を探してみよう。