テストの本質とは

昔の読売新聞で「数学のテストで正答を書いたのに×をもらった」という中学生の投書が載り、それが2chで取り上げられていた。

「答えと解法、先生がこのテストで見たかったのはどちらだと思うか。数学で大切なのはプロセスなんだ。答えなんてただの数字でしかない。君の解答は解法の内容が乏しかったんだよ」
私はこの言葉を聞いて大切なことに気付いた。テストの本質は時間内にいかにして
自分をアピールできる解答を書くことができるかということなのではないか。

という生徒の考えに対して下記のように反論している人がいた。私も同意である。

この先生の回答は適切とは言えないと思う。
(中略)
テストの本質は「何がテストされているのかを見抜くこと」である。

さらに言えば、正解の本質とは「何を出題者が求めているかを見抜くこと」である。

http://d.hatena.ne.jp/kkkkkkkk/20050809/p4

テストでは「問い(需要)に対して適切に解答(供給)を行う能力」を行使することによって、解答者は点数という報酬を得られる。

これは価値を供給し対価を得るという、経済活動のモデル化された姿である。

しかし、残念なことに、このモデルからはコストの概念が抜け落ちている。努力することを教える前に、その結果が彼らの費やす労力(コスト)に見合う報酬なのかを考えることを教えてやるべきだ。