トマトベリーかわいらしい。
開発したのは、野菜などの生産、販売を行うトキタ種苗(さいたま市見沼区)。当初は別のトマトを開発する予定だったが、「偶然が重なり、あの形ができた」(時田巌社長)という。「トマト」と「ストロベリー(イチゴ)」を足して「トマトベリー」と名付けた。
トマトベリーは直径三センチ程度で、見た目がイチゴに似ているのが特徴。甘さの指標となる糖度も九度から十度以上(通常は六度程度)と甘味が強く、見た目も味もイチゴのような錯覚に陥る。
食べた時の食感も歯ごたえがあり、トマト特有の苦味もない。「トマトと分からず食べてしまうので、トマトが苦手な子どもでも食べられる」(同社長)という。