故障
連休明けは引越先オフィスへの初出勤。全員不慣れな間取りやルールにひとしきり右往左往。ダンボール箱を開封する所から朝が始まる。
そんな気の抜けた午前中、絶妙のタイミングで事件はおきた。
新しいオフィスでの再スタートを切って間もない、私のPCが故障! 突如画面が暗転し、BIOSの起動すらしなくなったのだ。ああ、またやっちまった! ……1年前、使っていたPCが故障(原因はマザボ)。それ以来職場では密かに色んなものをブチ壊すアナーキストと呼ばれている。
違うッ! 私は断じて「アナーキスト」じゃあないッ!(「アラーキスト」なら使ってもいいッ!)
一説によると、
「平和の象徴のハトに向かって路上駐車の自転車を蹴り倒し『おお! ブラボー!』と喝采する」
などの凶行が目撃されているらしいッ!
見に覚えがないが私の別人格の仕業だろうか?(とぅるるるるるるる)……まあ、本当は自転車が風で倒れただけです。
抗弁むなしく私のパンクでアナーキーなレッテルは、依然健在だ。自分にその意志が無くても勝手に周りのモノが壊れていくあたりが、ナチュラルボーン・アナーキストなのだとか。
「創る」より「壊す」ほうが向いているなら職業選択を間違えたぜ。
閑話休題。PCの故障原因を探る。
BIOSの起動時のBEEP音(起動ボタンを押したときに鳴る「ピッ」って音ね)が、「ピーッ、ピッピッピッ!」という長い音と短い音の組み合わせで、明らかに異状を知らせるパターンだった。まずはBIOSのマニュアルを見ることにする(BIOSのマニュアルを見れば、BEEP音のパターンで異常原因がある程度特定できる)。
するとマニュアルの記載は不正確だったが(長い音と短い音の記述が逆)「ビデオカード、ビデオメモリに異常」とある。
グラフィックボードからブチ壊れるとはめずらしい!!
何か「もっと恐ろしいものの片鱗」のような気がしたので、とりあえずBIOSが正常起動するパターンがないかと思って総当り。
- HDDを抜いて、起動 → 同じ
- メモリを(1枚残して)抜いて、起動 → 同じ
- どのメモリでも同じか? → 同じ
- グラフィックボードを抜いて、起動 → 同じ
とすると、この状態で残るはCPUとマザーボードだけになってしまった……。
元に戻して、正常動作している同型のマザボのマシンからグラフィックボードだけ交換して起動。すると、私のマシンは正常起動し、グラフィックボードを換えた方のマシンで同じ現象が再現した。うう……疑う余地なし。