スクリプト

かくのごとく、IDE統合開発環境)は進化しますが、それでもなお、大量データの処理は厄介です。
たとえば、200 程度のクラスの使用箇所を 9000 以上のソースツリーの中から探し出すとなれば、いかな IDE でも手作業では厳しいですね。何かしらの形でバッチ処理化すべきです。

各種コマンドの充実した UNIX 系 OS であれば*1、コマンドを組み合わせるだけでどうにかなります。
単機能のコマンドラインツールを組み合わせ、ある複雑な問題を解決するのは、パズルに似た感覚でおもしろいですね*2
多少複雑なことでも、sed, awk, Perl あたりが大抵、標準装備ですから、どうにかなることでしょう。

さらに、人間が手でコマンドを叩く手順を、ファイルに書いておいて、それそのものを実行できるようにすれば、効率的で、再現性があるし、より便利です。

それをスクリプト(台本)と呼びます。

スクリプトはプログラムの一種ですが、定型作業の再現化という性質上、実行効率より、再利用・修正しやすさを念頭におかれますので、コンパイル作業を経ない(インタプリタ実行)のです。

転じて、最近はインタプリタ実行形式の言語・実装をスクリプト言語(Scripting Language)といいます*3

*1:Windows は……やっぱり Active PerlCygwin ぐらいは必要。

*2:コマンドツールだと、パイプ・リダイレクションで標準入出力を切り替えるだけという、極めてシンプルなインターフェイスなので、小物を作るときには嬉しいのですね。

*3:参考:e-words