今昔物語

水木しげるの描いたマンガ版を手にとって読んでみました。

『今昔物語』といえば、芥川の「鼻」*1の元ネタぐらいしか知らない人が多いかと思われます。
しかし、これが相当、エログロナンセンス満載。

日本最古のスカトロ物語と言えばその雰囲気が理解いただけるでしょう。

恋の病に苦しむ色男が、「そうだ、あの女の一番汚いモノを見て幻滅すれば楽になるに違いない」と思い立って女の糞尿の桶を盗むのだが、いざ蓋を開けてみると、そこには果実と香料(クローブ)のかぐわしい薫り。男のたくらみを見抜いた女が先に仕込んで置いたのだった。かくして男は糞尿への偏愛に目覚め……??!(※平安朝検閲済)

*1:でかい鼻がコンプレックスの和尚さんの話。芥川の短編はどれもオススメです。青空文庫で読むのもアリ。