丹下桜、声優復帰?

CLAMPの「ツバサ」という作品があります。
CLAMP作品のキャラが一同に会するCLAMP大甲子園スーパーロボット大戦というべき作品です。
最近アニメ化されることになり、そのため、声優・丹下桜が例の役で復帰してくるのではないか、というもっぱらの噂です。
宮崎駿作品すら見ない私はアニオタにはほど遠い存在なのですが、ただ声優活動にかこつけたメジャーでの歌手活動復帰は期待している次第であります。
丹下桜の声は、もはや神の御業。甘いだけの声はごまんとあるが、ただ甘いだけでない質感。うわべに砂糖を塗りたくった甘さでない、真の極上の甘さと、しっとりした練り絹のヴェールのような感触があります。
そしてそれをバックで支える、バラエティ豊かなアレンジ・低音域を重視したミキシングは、元祖アイドル声優桜井智国府田マリ子を筆頭とする声優ソング市場で、亀田誠治井上うにという鬼才・椎名林檎を成功させた職人芸コンビが、深い土壌として根付かせてきたものに他なりません。

声優市場のプロダクトには、質の極端な高低があります。それらは一部のオタクの玩具であり、売上は質の高低に比例しません。よって、才能の乏しい人間がそれなりに作るのが、コストパフォーマンスを鑑みれば普通でしょう。と同時に、逆に実力のある作家もメジャー・売れ線を気にせず自身の思うまま作ることができる市場と言うこともでき、いわば裏・メジャーJ-POP。その中心には、天才・菅野ようこや、職人・亀田&井上が深く居座っています。