ミク師百花繚乱 (10) Pop Heart Penguin〜思春期P(PENGUINS PROJECT)

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解説

ニコ動の中では珍しくアニメ・ゲーム色がない作り手。ユーミンを始祖とするニューミュージック〜J-POP的ソングライターの流れを受け継いだ正統の日本語ポップス職人である。
サウンドは主にテクノ・ニューウェーブ系で控えめに組み立てられ、それがゆえに独特の鋭い観察眼とユーモア、韻律の印象的な詞と叙情的なメロディがぐっと前に出てくる。「チョコレート・トレイン」は小室哲哉以降人口に膾炙したブラック系のノリで、満員電車がテーマの詞がリアルな共感を呼び、タイツォン*1やabsorbといった歌い手に歌い継がれ人気を博した。
ポップミュージシャンとしてのトータルバランスが良くて工夫*2も個性もある。それがVOCALOIDファンの多くにあまり受けなくとも、その作品を私は楽しみに待っている作り手の一人である。


総評

叙情的で丁寧なポップスを追求すると、むしろニコ動では少数派となってしまう、けど「う〜う〜なぞ? なぞ?」とかはちょっと萌え路線狙いかもと思う。

キーワード

  • ━─━ガターン━─━(´・ω・`)━─━ゴトーン━─━(´・ω・`)━─━
  • ツインテール

*1:全然関係ない話だが私の中でのベストオブキワミはタイツォンの歌った「キワメルサーセン!」である。

*2:たとえば、P名の由来ともなった「思春期ボーカロイド」なんてボーカロイドならではの工夫を凝らした楽曲だと思う。