受け継がれる、愛と歌 「ハジメテノオト」PV

人は忘れるもの。人の心はうつろうもの。

けれども、思いに形を与えて、思いを物に込めて、時を越えて残すことはできる。

かわらないわ あのときのまま
ハジメテノオトのまま…

ラクガキされたiPodに歌の形で残る、これは、ある愛の物語。


名曲「ハジメテノオト」の、ストーリー性のある手書きPV。

こりゃいかん。全米が泣く。


泣けた人は同作者の「恋愛ボーカロイド」PVを観てから、もう1度見るとよりよい。

「恋愛ボーカロイド」は、擬人化されたソフトウェア「初音ミク」(?)がマスター(持ち主)を想うが決して報われないというストーリー。

ミクをキャラとして捉えたとき「PCの仮想空間に隔離され、人を想いながら歌を唄うだけの報われない人格」という位置付けで捉えるのは、今となっては、よくある設定だ。


対して「ハジメテノオト」における、ミクは人を想いながらも人と異なる存在である己を受け容れる。

そして、愛する人の幸せを願いながら、いつもどこかで誰かの「ハジメテノオト」になることを志向する。

人を想いながら、愛と共に歌を唄い継ぐ、時を越えた歌姫「初音ミク」のまなざしは女神のように慈愛に満ちてやさしい。



世界のどこでも ワタシはうたう
それぞれの ハジメテノオトを…